一年の抱負は毎日更新する

2020年も残り1ヶ月となりました。11月30日と12月1日って、たった1日にしか違わないはずなのに、なんだか一気に年末に突入した感じがありますよね。サラリーマン時代は年末業務に追われて毎日ヒーヒー言っていた頃かと思うと、今は日々変わらず畑で農作業する時間はマイペースな僕にとってとても贅沢だなと感じています。

みなさんはそろそろ今年の振り返りや来年の抱負を考え始める頃でしょうか。僕は毎年この時期になると強く意識していることがあって、それは「年末を消化試合にしない」という事です。

“あれもしたいこれもしたい”と思いながら一日を過ごしていると、気付いたら寝る時間。“今年こそは”と毎日思い続けて気付いたら除夜の鐘が…。僕はこれまで頭の中で描いている余裕のある自分と、実際に過ぎていく時間とのギャップに焦りを感じていました。とにかくやりたい事を全部やろうと思ったら圧倒的に時間が足りません。

そして、そのまま12月を迎えると「今年はこれができなかった」「来年こそはこれをやろう」なんて節目となる元旦に向けて反省と抱負を繰り返していくわけですが、このタイミングこそ姑息な時間泥棒がやってきます。つまり、別に今からでも始められることを「来年からやろう」とついつい無駄に先延ばしにしてしまうのです。(時間ないくせに)

僕はかつてこのループにハマっていたので、12月は忙しさを理由に徐々にフェードアウト。そして1月は初めだからとのんびり助走。2月から本気出す、みたいな感じでした。今から考えると「1年のうち貴重な2ヶ月間もやる気スイッチ切れとるやん!」です。もったいない!

例えば1年に1回、元旦の時だけ人生を更新する人と、1ヶ月に1回更新する人とでは12倍の差が生まれます。1週間に1回更新する人とでは50倍。毎日更新する人とでは365倍です。

年末年始は世界の空気的にも非常に分かりやすい節目を味わう事ができるし、その時にあわせて思考を切り替えるのはとても良いと思いますが、別にそれって今すぐでもいいんじゃない?と思っているんです。もしすぐに動ける要素があるならチャレンジは早い方がいい。

だからこの12月。僕自身も今年はコロナ禍で予定していた事が見事に無くなったり、きゅうりの栽培面でも大きな課題が残ったりと年の瀬に向けて言い訳しやすい要素はたっぷりと準備できましたが、そんなものはポイッと横においておいて、今からやれる事を毎日積み上げていく。ここをとても大切にしているんです。

みんながまだ寝ている朝早い時間から仕事するとちょっと優越感がありませんか?しめしめ、今のうちに前に進んでやるぞみたいな。まさにこの感覚です。これに共感してくれる人はきっと僕と気が合うので、2021年の元旦にはハートが全力で温まってすぐに動ける状態であるよう、一緒に熱い年末を過ごしていきましょう。

終わっていく今だからこそ、はじめに向かっていく。