ブルームきゅうり

 

「今までのきゅうりは忘れてください」

きゅうり専門農園としてのこだわりを求めていたある日、人知れず失われた品種があることを知りました。

その名はブルームきゅうり。果実表面にブルームと呼ばれる白い果粉があることが特徴です。

現在、市場やスーパーで見かけるきゅうりの約97%はブルームのないブルームレスきゅうり。これは「ブルームが見た目を悪くしている。農薬が付着しているようだ」と言われるようになったからです。その後、ブルームが出ないよう品種改良が進み現在に至ります。

きゅうりには失われた40年がありました。

ブルームは栄養素のケイ酸を主体として、糖・カルシウムで構成されており、きゅうりにとって体を守る大切なもの。もちろん無害です。

しかも、ブルームきゅうりの皮は薄くて柔らかく、歯切れの良い濃厚な果肉、そしてえぐみや苦味がほとんどありません。

つまり、流通過程において淘汰されてしまったブルームきゅうりこそ、きゅうり本来の美味しさを持つ姿だったのです。

しなやかファームは全国でも珍しいブルームきゅうり専門農園となりました。

世間から敬遠され、消費者の認知度が低いブルームきゅうりを専門的に扱う経営リスクはもちろんあります。

しかし「私たちは知らず知らずのうちに違う姿のきゅうりを選ばされていたのかもしれない」

生産者のこだわりを詰め込んだ、古くて新しいブルームきゅうりをしなやかファームから全国へお届けします。


食べて頂いたお客様の声

SNS等に寄せられたご意見を一部ご紹介します!

 

●甘みがある、渋みがない、日持ちする。どれだけでも食べれる美味しさです!知り合いにお土産で渡したらとても喜ばれて大ファンになりました!/三重県いなべ市・女性

 

●調理の仕事をしてきた者として「まずは何もつけずそのまま」と勧めることができるきゅうり。今までは食感と色の食材と思っていましたが、初めてきゅうりの味を感じることができました。/愛知県一宮市・男性

 

●美味しすぎて何も言えません…/愛知県一宮市・女性

 

●しなやかファームのきゅうりはみずみずしく味もしっかりして美味しい。何より普段野菜を食べない子どもたちが「うまい!」と作った浅漬けをあっという間に食べてしまいました!理屈抜きに美味しかったんだと思います。私個人としては作っている過程やどんな思いでしなやんが作っているかを知っていたのでより一層食べることを楽しみました。/福島県喜多方市・男性

 

●みずみずしいのにきゅうり独特の水臭さがなくて本当に美味しかったです。子供と取り合いになりました!/愛媛県西条市・女性

 

●しなやかファームのきゅうりは切ったら水分が滲み出ていて、身もつまっていて、お世辞ではなく私が今まで食べたきゅうりの中でも一番美味しかったです!/北海道札幌市・女性

 

●しなやかファームのきゅうりは瑞々しくてシャキシャキ感が抜群です。色艶も良く、サラダにしても、何かの調理の具材にしても、主役級に美味しさが際立ちます。青臭さがなく、でも野菜らしさを損なわない味わいの良いきゅうりです。冬でも塩揉みやもろきゅうでシャキシャキ、ポリポリ病みつきになっちゃいました。/神奈川県川崎市・男性

 

●きゅうりがあまり好きじゃないのですがそのまま食べても青臭くなくて美味しい!うちの犬にも食べさせたら、きゅうりを食べる度に欲しそうに見てくるようになった。/大分県大分市・女性

 

●とにかくみずみずしい♡きゅうり独特の青臭さがなくてかじった時の音がすごくキレイ。今までのきゅうりには日持ち!これは本当にすごいです。10日以上経っていても新鮮さが残っていてみずみずしさもそのまま!きゅうりが苦手な娘もこのきゅうりだけはすすんで食べます!/三重県松阪市・女性

専門農家ならではの細やかな栽培管理

家庭菜園できゅうりを作られた方はご存知だと思いますが、きゅうりはとても生育スピードが早いです。しなやかファームはビニールハウスで育てるため、秋作(9月〜)は苗を植えてから1ヶ月に満たず収穫、春作(2月〜)でも約1ヶ月半で収穫が始まります。収穫シーズンは朝・夕の2回収穫/出荷を毎日、それに合わせて整枝、追加の肥料散布など様々な管理が入ってくるため非常に大変ですが、専門的にきゅうりのみを栽培し業務を効率化することで、作物に対して手間暇をかけることができています。

また、きゅうりは見た目では伝わりにくいですが非常にデリケートな野菜で病害虫リスクが非常に高い野菜です。気温や湿度、土壌水分量などを細やかに察知し、できる限り不要な農薬・肥料を使わないよう最適な環境が作れるよう気をつけています。

鈴鹿山麓から湧き出た伏流水を使用

ボーリング工事で汲み上げられた井戸水(2017)

自然のミネラルを豊富に含んだ鈴鹿山麓の伏流水を地下60メートルから汲み上げ、毎日たっぷりと与えています。「水は肥料」と言われるように作物にはとても大切な要素であり、果実の実に約95%が水分のきゅうりにとっては生命線。瑞々しさを最大限に引き出しています。

強い根で力強く育てる

人間でも「根っこが大事」と言いますが、それは作物でも同じだと思っています。根がしっかりしていると幹も強くなり、病害虫に負けない体を作ることができます。土中に存在する有用な微生物を殺さないため、基本的に薬剤を使用した土壌消毒は行いません。作物本体を強く育てることで、環境と親和した多様性のある栽培を目指しています。

土壌分析による見える化と適正施肥

農業はどうしても感覚に頼りすぎてしまうところがありますが、それだと技術の積み上げが難しく、成長スピードが遅くなってしまいます。しなやかファームでは定期的に土壌診断を行い、作物に必要な栄養素の過不足を確認。それを基に必要量の肥料を与えたり、日々の栽培に活かしています。

食卓まで鮮度を保つ工夫

きゅうりは収穫しても呼吸し続けています。水や栄養の供給が絶たれている状態で環境変化にさらしてしまうと傷みやすくなる。そこで、しなやかファームでは収穫時に直接コンテナに入れるのではなく鮮度保持パックに入れて水分の蒸散を防いでいます。きゅうりの入ったコンテナは速やかに冷暗所へ移動して予冷した後に梱包します。

また選別は機械ではなく全て手で行っており、果実に触れるのは①収穫・②梱包時の2回のみ。できる限りきゅうりに傷みが出ないよう、丁寧な出荷を心掛けています。

みえの安心食材認定

第三者機関の三重県農林水産支援センターが現地調査を行った上、化学農薬の節減や有機質肥料・堆肥の循環活用などにより、環境にやさしい生産を行っているとして認定を受けています。

参考 みえの安心食材表示制度化学農薬の使用回数など当園の認定情報はこちらよりご覧ください

しなやかファームの栽培・農法についての考え方

「きゅうりをこだわって栽培しています」と伝えるとよく「有機栽培ですか?無農薬ですか?」と聞かれることがありますが、しなやかファームで生産しているしなやかきゅうりは有機栽培ではありません。必要に応じて農薬を使用しています。それは様々な農法を知った上で、枠にとらわれず状況によって自由に変化できる状態が、自分にとっても野菜にとってもお客様にとっても理想的な作物を生むことができると考えているからです。

私は子供が三人いますが農業と子育ては非常に似ています。当然の事ながら自分の子どもたちにはできるだけ病院や薬に頼らなくてもいい強い体に育てたい。ただ、様々な世界との関わり合う中でどうしてもそうはいかない事が多いです。

これを農業に置き換えると、あらゆる環境変化の中で作物を育てるということは全てを予測することは不可能。その中で高品質を求めようとしたときに「●●栽培だから●●ができない」という制限がマイナスに働いてしまうことがあります。例えば目の前で自分の子供が病気で苦しんでいた時には可能な限りの手段で救ってあげたい。もっと成長できる方法があるのであれば試してあげたい。そんな想いです。

どんな栽培方法であったとしても農家さんそれぞれの哲学を持った上で非常に努力されています。だからAは良い、Bは悪いという論争は好きではありません。農家の声はまだまだ大きくないのが現状です。もし気になる農作物に出会い、チャンスがあれば生産者の物語に触れてもらえると嬉しいです。

しなやかファームでは有機肥料を主体とし、できる限り農薬散布は減らせるよう努力しながら大切にきゅうりを栽培しています。(みえの安心食材認定※上記参照/除草剤不使用/ネオニコチノイド系農薬不使用)

ブルームきゅうりが買える場所

オンラインショップ/主に出荷している販売店一覧です。時期により販売されていない場合もございますのでご了承ください。

※納品店舗は時期によって変動します

農園直売

直接来園ご希望の方は必ず事前にご予約をお願いいたします。少人数での農作業のため、ご希望の時間に添えない場合もございますのでご了承ください。

 

①LINEで連絡する(おすすめ!)
友だち追加

 

②メールで連絡する
contact@shinayaka.me

 

お願い

できる限り早めに対応できるようには努めますが、万が一24時間以内に返信がない場合は再度ご連絡いただくか、問い合わせフォームからご連絡いただくようお願いいたします。