今回は娘の成長に感激した話です。
現在しなやかファームでは成長するきゅうりをサポートしながら、収穫期を迎える準備を着々と進めています。仕事は細かいことから体を使う事までいろいろあるんですが、いま集中的に頑張っているのは堆肥(たいひ)の運搬です。
僕がいつも使っているのは馬糞堆肥。これをハウスの通路に撒いていくんです。堆肥を撒く目的はハウス内の保湿、雑草の抑制、通路の地表まで伸びてきた根の保護があります。まず一輪車に積む→運ぶ→撒く→積む→運ぶ→撒くの繰り返し。
この堆肥は次作の元肥(最初に仕込む肥料)としてもそのまま土にすき込んで使います。なので順番としては夏に作業しても問題は無いんですが、危険な酷暑のため本気で倒れそうになり…。その様子を知った友達からアドバイスをもらい、上記理由も加えて体が動きやすい今の時期にやっているというわけです。
この作業は地味に体力と時間を奪われます。「早く片付けて次の仕事に移りたい…」と思っていたところ、長女がアルバイトを志願してくれました。子供達でもできる作業があるときはアルバイトができるように受け入れしているんです。時給換算でお小遣いを渡すので、ちゃんと働くと小学生にとっては大金をゲットできます。
とはいえ休日返上でいつも手伝ってくれる、なんて事はまったく無くてアルバイトするのはかなり気まぐれ。今回も「何か欲しいものでもできたのかなー」くらいに思っていたんです。結構しんどい作業なので疲れてくると子供らしくブツブツ文句言いながらやってたし。
でも違いました。娘に聞こえないように妻が「なんで今日アルバイトしてるか知ってる?」と教えてくれたんですが、どうやらお小遣いが欲しいのは正解。でもそのお小遣いの使い道に驚きました。
その理由とは、
近所の友達がある試験に挑戦しているけどなかなか上手くいっていない。だから合格したらプレゼントをあげるから頑張ろう!と励ました。そのためにお小遣いを稼ぎたい。
お前なんて良い奴なんだ…
さらに僕の感激ポイントは続きます。なんとネガティブになっているその友達に対して、僕が少し前に教えたメンタルコントロール術で前向きにしてあげたというんです。
確かに僕が教えた時も本人はすごくやる気になってくれたんですが、まさか誰かのために応用してアウトプットできるまで理解していたとは。これは素直にめちゃくちゃ凄いと思いました。
インプットだけで満足して行動に移さない。やればできる事から目を逸らす。大人の僕もそんな経験がよくありましたが、今回のことで小学生の娘から大事なことを教わった気がします。
誰かのために行動する。手のかかる反抗期のワガママ娘だと思ってたけど、ただただ感心、感激しました。大切な友達、上手くいくといいね!