山嵜さんありがとう|栄町かせう

僕も経営陣の一員として関わっている名古屋栄にある日本料理店「栄町 嘉咲(かせう)」(※以下、栄町かせう)。その料理人である山嵜さんが1月15日をもって退職されました。

栄町かせうは2018年5月にオープンしたばかりでまだ一年目ですが、それまでは名古屋駅近くのホテルに入っていたんです。そのお店から数えると勤続34年。代表料理人である奥谷さんとの付き合いはなんと40年にもなります。

左:山嵜さん/右:奥谷さん

僕は山嵜さんと年齢が大きく離れているし、ここまで長く同じ仕事をした事がなければ職人でもない。だから山嵜さんが居なくなることは寂しいけど、僕が言えることは次のステージでも自分らしく活躍して欲しい。ただそれだけです。

山嵜さんは栄町かせうが動き始めたころから自発的にTwitterを活用してこれまで発信をし続けてくれました。おかげでSNSを通じて沢山のお客様が来ていただけるようになったし、なかなかお店に行けない僕も間接的に現場の状況を知ることができました。

中でも印象的だったのが、北海道の魚屋なっき(@sakanano_funaki)とのやり取りです。

Twitter上で山嵜さんから発注が入ったり、なっきからおすすめの魚の情報が入ったり。きっと普段見ることができないやり取りがオープンになることは凄く新鮮で、それはまさに僕のやりたい事の一つでした。

だって、その会話を見たお客様が来店されて、料理人の想いが入った料理を食べて、その感想が食材を提供した魚屋さんにも入るなんて最高じゃないですか。

僕が農業を通して実現し続ける「生産者と消費者の壁を壊す」。まさにこの応用が栄町かせうでも再現できると確信した出来事でした。

最後の出勤日、いつもの通り片付けを行い身支度をする山嵜さん。

これまで近くでずっと見守ってきた奥谷さんは視線を合わせることなく、ただ時間が過ぎるのを受け入れているかのようでした。この時、どんな事を考えていたんだろうな。

山嵜さんとは答えの出ない娘の育て方について、お互いあーでもない、こーでもないと話してる時間が好きでした。培った経験値を活かして大切なご家族を守ってください。

これまで僕のような飲食店が何も分からない若造の意見を聞いてくれたことに感謝します。そして栄町かせうでのお仕事、本当にご苦労さまでした。また四日市にも遊びにきてくださいね。

栄町かせうも次のステージへ向かいます。

 

栄町かせう 店舗情報