そうだ、妻にサプライズしよう|2017.3.3 結婚10周年

このブログは2017年3月5日に書いた記事を加筆修正したものです。


2017年3月3日は僕たち夫婦の結婚10周年記念日でした。毎年この日を迎えると、妻や子供たちに対しての感謝の気持ちが溢れてきます。特に今回は10年という節目。本当にありがとうとしか言い表せません。

実は今年の結婚記念日に僕はある計画をしていたんです。それは、

妻にサプライズを仕掛けよう

この計画を思いついたのは昨年末。自分が農業を始めること、それによって名古屋を離れなければいけないこと。いろんな変化によって、妻の不安がどんどん大きくなっていくことを感じていました。そこで、何か心の支えになるようなキッカケを作ってあげたい!と考えていたんです。

妻が名古屋を離れることで一番不安に思っている事は、自分の知っている人がいなくなること。幼稚園〜小学校にかけて、家族ぐるみでお付き合いができるたくさんの仲間が周りにできたので、知らない土地に1人で行くのは確かに大きなストレスになります。

でも、離れたとしても親同士、子供同士の繋がりが無くなるわけではないし、これからも一緒に大きくなっていく大切な仲間。そんなみんなの前で妻や子供たちへ想いを伝えたい!僕はよく家に遊びに来てくれる三家族の皆さんに協力をお願いすることにしました。

バレないように内緒で計画スタート

まずはママ友だちの皆さんへ今回の趣旨を説明し、賛同いただかなければ何も始まりません。みなさんとは面識はあるものの、面と向かって話しをしたこともない。もちろん連絡先も知らない。さて、どうやって伝えようか・・・。

そんな時にチャンスが!僕の出勤前、朝早くからお友達の1人が遊びに来たんです。

もうここしかない!!」とばかり、とっさにメモ用紙を取り、

「妻に内緒で見て下さい!サプライズをしたいので協力して欲しいです。LINEを繋いでいただけますでしょうか。IDは×××・・・」

と、手渡し。いきなりですごくビックリされたと思いますが、無事に想いを受け取っていただき、グループLINEができるようになりました。返信をいただくまでに少し日が空いたので緊張したーーー笑

そしてLINEを通して「今回サプライズをしたい理由、僕の想い」を詳しく説明させていただき、全面協力いただけることに。ほんとに素敵な皆さんで感激しました!

贈り物は繋がりのある方にお願いしたい

スイートテンダイヤモンドをプレゼント!と言いたいところですが、そんなお金はありません。高価なものは買ってあげれないけど、何か一緒に身に着けれるものがいいな〜と思いプレゼントはペアウォッチに決めました。そして農作業時にもつけれるものが良かったのでG-SHOCKを第一候補に。

ここまで決まったときにふと「そういえばTwitterで繋がっている青嶋さん(@sumika_aoshima)は時計屋さんだ!」と思い出したんです。

突然のご連絡だったにも関わらず、すごく親身になって相談に乗っていただきました。Twitterでもきっと良い人だろうなーと思っていたんですが、まさにそのまま(^^) イメージ通りの素敵な商品を提案いただけて感激しました。

そして当日。経験したことのない緊張感…

事前に妻には「この日は夜遅くなるから、今年の結婚記念日のお祝いは週末に家族みんなでやろう!」と伝えていました。ダメ押しするため、仕事に行った後にも「緊急会議が入ったから超遅くなります。」のLINEも。浮気を疑われるという、いつもの掛け合いを終えて準備完了。

妻は仕掛け人のママ友だちから「みんなでひなまつりパーティーをしよう!」と嘘の計画を提案されていて、予定通りに進行しています。さぁ、いよいよ…

いるはずのない旦那、そして…

パーティーの準備ができたところで、突然長男の友達がピアノを演奏しはじめます。なんとこの日のために練習してくれていたそう。曲目は木村カエラのButterfly。

続いて長男が突然メモを渡されてそのまま読むと「ここで父、俊樹の登場です!

と、言いながら本人も「は????」←(長男もサプライズを知らない笑)

登場した僕に妻はポカーーーン。続いて「何してんの!!?笑

僕がいちばんやりたかったこと

僕がこのサプライズでいちばんやりたかったこと。それは全員の前で手紙を読むこと。今回のあらゆる変化は決して後ろ向きなことではなく、家族のためを思ってこその決断をしたということをどうしても伝えたかったからです。

そして手紙をポケットから取り出し、読み始めます。

僕の中で仕事も家庭も子育てもすべて共通して大切なものです。これまでいろんな仕事をやりたいようにやらせてもらいましたが、こうして毎日家族が笑って過ごせていること。これは自分にとって何よりの自信になっています。

そして、この状況を死ぬまで続けたい。子供たちにも同じような家庭を作って欲しい。これが僕にとっての夢であり、生きる目的になりました。そのためには残りの人生を、大切な人のために全力を注げるような環境を作っていきます。

開業する農園はしなやかファームと名付けました。この「しなやか」の意味は何があっても信念を曲げることなく、あらゆる物事を力に変えて前に進んでいくという意味を込めています。

四日市に行ってからもきっといろんなことがあると思いますが必ず家族みんなを幸せにしますので、これからも変わらずついてきてください。

“家族への手紙より一部抜粋”

手紙を読んだ後、妻は涙していました。また、僕の横にいた長女も泣いていて。小さい彼女がどのように感じたのかは分かりませんが、気持ちが伝わってくれたのであれば嬉しいな。

皆さんが用意してくださったケーキ

新たな出発を控え、これは本当に自分一人では決断できなかったこと。家族や仲間みんなのおかげで決断できたと強く確信しています。たくさんのご縁によって背中を優しく押されているんです。

手紙の朗読の後も、歌のプレゼントや花飾り、ケーキシェアリングなどいろんな企画をしてくれていてとても素敵な時間を過ごすことができました。

家族のみんなへ。これからもっともっと阿部家を楽しくしてみせるからね。まだまだ未熟な夫であり父親ですが、末永く宜しくお願いします。

そして今回のサプライズ計画にご協力いただいたみなさん、素敵な思い出をありがとうございました!

 

2017.3.3 結婚10周年の日に