子供には農業を継がせません。

6歳の次女がインフルエンザに感染してしまい、妻は一日中つきっきりで看病中。ここ数年、家族で誰も感染しなかった事もあって正直ちょっと甘く見ていました。反省。

今回、高熱が続いていてかなりしんどそうなので、来シーズンからは早めに対策することにしました。予防接種って感染防止じゃなくて、感染した場合に重症化させないためにやるんですね。38歳にして初めて知ったよ…

そんな事もあり、ちょうど週末で学校の休みも重なって長女が珍しくしなやかファームまで手伝いに来てくれたんです。そこでの会話。

長女「パパって将来しなやかファームを私達に継いでほしい?」

ボク『いいえ、全く。』

長女「えっ…(驚) じゃあどうするの?」

ボク『んーーー。自分ができなくなったら誰かやりたい人にあげるか、もしくはやめちゃうかな。』

長女「…。」

ボク『農業はあくまで自分がやりたくてやってるだけだからね。だからもみんなもやりたい事をやるのがいいよ。』

長女からすると意外な答えだったらしく、そうかこの話は長男にしかしてなかったかーと。女の子だからてっきり興味ない話だと思ってたけど、こんな風に考えるんですね。

確かにきゅうり農家は阿部家の家業になっています。ただ、子供たちにやらせるなんて1ミリも考えていません。もちろん間近で見ていて「やりたい!」と思わせるくらいの面白い環境は作っていくけど、だからといってやらせたいわけじゃないんです。

自分で進む道は自分で決めるもの。僕が親として彼らにしてあげる事は安定を用意するんじゃなく、視野を広げてあげることだから。