すこのブログを読んでくれている皆さんの目には農業がどんな風に映っているでしょうか。僕が当初抱いていたイメージは、カッコ悪い、稼げない、汚い…、そんな感じ。おそらく一般的に言われるネガティブなイメージそのままだと思います。
そんな僕が農業の素晴らしさに気付いた時、これまで持っていた負の部分が180度逆転したんです。人の価値観はキッカケさえあれば必ず変わる、これは自分が体験したからこそ自信を持って言えます。
農家になって1年6ヶ月が経過しました。湧き上がる感情と勢いで決断したので全くの素人からのスタート。何も知らない、何も分からない、何もやったことが無い。家庭菜園レベルにも対応できない僕が農家になるだなんて、最初は馬鹿にされたこともあります。農業舐めるなよ、とも言われたし。帰省した後に近所の方と話すと明らかに理解されてないな、と思うことも当たり前。
それでも僕は農業という仕事の素晴らしさに気付いてしまったし、そこで自分の使命を果たすことが人生の目的地へ繋がると確信していたので、逆風を追い風に変えるために誰とも比較せず、誰とも戦わず、自分だけの道を作って突き進みました。
素人のくせに教科書を読むよりもiPhoneを使って発信する時間にあてたり、誰もやったことのないイベントや活動をしました。それらは時に批判も受けました。
だから僕は消費者の方から好きになってもらえても、同業者には絶対に受け入れてもらえないと思っていたんです。でも、それでいい。結果を残せば分かってくれる人はきっと分かってくれる。そう信じていました。
でもそんな心配はすぐ払拭されることになります。まだ何も成し遂げていない僕の想いに共感してくれる農家さんが全国に次々と現れ、SNSで交流したり、実際にしなやかファームまで足を運んでくれる人が現れたんです。県外で活動している農家団体から視察に来ていただいた事もあります。
今回のブログを書こうと思ったのは、その中の一人。三重県伊賀市で瑞雲(ずいうん)ファームを経営しているロンリーこと中井奈緒美さんが昨日シェアしたブログを読んだからです。
彼女と僕は同い年。昨年に僕が講師として実施したTwitterセミナーに来てくれたことがキッカケで交流が始まりました。子供を持つ母親ですが、僕と同様に対峙する向かい風を切り開くような熱い想いを持っています。
そんなロンリーが僕と出会ったことで農業の世界が広がったと言ってくれたんです。本当に嬉しい。こんな早く交わることなんて無いと思っていた農家さんと、こうして共感し合えるなんて。きっと二年前の僕は全く想像できなかった未来がいまここにあります。
僕の考えが理解できない農家さんもいるでしょう。僕の事が嫌いな農家さんもいるでしょう。ただ僕は誰とも戦わないし気にもなりません。
自分の道は自分で作るし、批判や嫌がらせだってしなやかに受け止めて自分の力に変えてみせます。
覚悟と責任が取れるのは、国でも県でも市でもJAでもない。この僕自身だから。