きゅうりの人になろうと思う

きゅうり専門農家として栽培している「しなやかきゅうり」の第7シーズンがいよいよ本格的にスタートします。毎回、苗は季節ごとに品種を指定し、業者に育てていただいたものを購入しています。その新しい苗を本日受け取りました。

植えるのは明日、9月1日の早朝から。毎回「一粒万倍日」という開運日を選んでいて、これは“一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になる”という、何事でもスタートするにはとても良い日だと言われているんです。

きゅうりの人になろうと思う

先日こんなツイートをしました。

マジで人から見たらどうでも良い内容なんですが、このちょっとした事が今シーズンを走り抜くにあたって僕の大切なテーマの一つになっています。

これまで僕はTwitterの名前はもちろん、名刺など自分の表札となる場所に「きゅうり農家」という事を全面に押し出すことはしていませんでした。

これは、自分が状況に応じてあらゆる選択ができる百姓であり、きゅうり農家であることはあくまで選択肢の一つである、というベースの考えがあったからです。

僕が肩書を百姓と名乗る理由。

もちろんそれは今でも変わらないし、これからも大切な考え方であることは変わらないのだけれど、最近「きゅうり農家として突き抜けてみたい」という思いが芽生えてきたんです。

誰とも比較しない、誰とも戦わない

僕はグループの中に属するのがあまり得意ではありません。これは過去の経験がとても影響していて、決してネガティブな意味ではなく自分らしさを出すためには群れないほうがいいなと思っているんです。

ついつい声の大きな人に流されたり、できない事や知らない事を誰かのせいにしたり。基本的に弱い人間なんですよね。40年近く生きてくるともう自分の癖が丸わかりです。だからスタンスとして、常に自分の言動が主語となる状況を作っているんです。

きゅうり農家として突き抜ける。これは例えば、農園の規模がどうとか売上がどうとか収穫量がどうとか、そういう業界の基準の中でレベルが高い低いとかではなく、あくまで小さなきゅうり農家として自分が納得できるポジションを新たに作るということです。

もちろん経営者として優れた結果は求めますが、目的を誰かになぞることはしません。比較は驕りや劣等感を生むし、争いは大切な視点を見失うから。誰もいない道だからアクセル全開で走れるということです。

一点突破でどこまでいけるか試してみたい

僕が栽培品目にきゅうりを選んだのは、この三重県四日市市の中できゅうり専門農家が一人もいなかったから。自分が農業に携わるキッカケとなった想いを伝えること、やりたい事を実現するためには誰もやっていない事をするのが最も早いと思ったからです。

そこから差別化ではなく独自化を意識し「農家なのに○○」と言われるような様々な挑戦を一年目から続けてきました。それと共にきゅうり農家としての実績、きゅうりの品質も評価いただけるようになり、この「農家らしくない」×「農家らしい」の両輪がぐるぐる回りはじめています。

ここで改めてきゅうり農家としての自分を見直したい。純粋にきゅうり栽培が楽しくなってきたし自信がついてきたという事はもちろん、もっともっとスピード感をもって新しい世界を見ていくためには最も可能性の高い武器を持って一点突破することが今の僕には最も適していると思っているんです。

おわりに

しなやかファームの名の通り、どんな事においても柔軟であることをとても大切にしています。だから今の考えで走り始めてから「ん?やっぱりこっちの方がいいかも」という方向転換があることは大いにあり得る。でもそれが最終的に良い結果に繋がると思っているし、これまでも四方八方にぶつかりながらやりたいことが形になってきています。

今シーズンのしなやかきゅうりには一つ新しい仕掛けをしました。これが上手くいけばより自分のスタイルが確立しやすくなります。今年はコロナの影響で進めることができなかったけれど来年以降には規模拡大も予定してる。何かとモヤモヤする一年ではあるけれど、今だからこその良い流れが来ているなとも感じています。

まずは「きゅうりといえばしなやかファーム、しなやかきゅうり、しなやん」と思ってもらえるように。改めてここに特化してみます。

新シーズンのしなやかきゅうりの出荷は9月下旬以降を予定しています。近日予約も開始しますのでこちらもお楽しみに!

ではでは。

しなやかきゅうりの最新情報が公式LINEで届く!

早く確実に販売情報を受け取りたい!と思っていただいた方はこの機会に公式LINEにお友だち登録してください♪今回はしなやかファーム史上、最も変化の大きなきゅうりが誕生します…。ご期待ください!

友だち追加