全てはやるかやらないかの二択だ|しなやかファーム1周年で想うこと

偶然を必然に変える。これは農業の勉強よりも自分を知ってもらうことに費やしたこの約1年半の期間で僕が最も体感したことです。

きっと一生かかってもこんなに沢山の人と友達になんてなれなかったと思うし、一生かかっても知ることの無かった考え方や気付きを短期間で得ることができました。

まずはいつも応援してくれる皆さんへお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

一年目を終えた今の気持ちをブログに残しておきます。

1年目最後の収穫日。残した課題はそのまま次作の挑戦に変わります。

しなやかファームを開業して1周年を迎えました

2017年7月に開業し、同年8月から始めての作付けスタート。秋〜春にかけてきゅうり栽培のオールシーズンを経験しました。

農家一年目の売上実績は当初の目標をクリアし、この数字は水準より高めだそう。僕は実家が農地を保有していたということでアドバンテージはあったものの、知識も経験も無いど素人でも専業農家はやればできるを証明できました

もちろん僕一人で完結できた事なんてほとんど無く、沢山の人に助けられてばかり。ただそれと同時にあらゆる方面からの反対や心配よりも自分の意思を尊重し、自信を持って踏み出したからこそ得られたものばかりでもあります。

しなやかきゅうりは三重県を超えて全国の方に食べていただけました。

僕は誰とも争わないしライバルも敵も作りません

僕は基本的に人と比べるような事はしたくないので、他の誰かがこうだから…と言われても全く響きません。成功の定義は自分で決めるし、他人より優れているから凄いなんて判断はできない。きっと僕が目指している場所は自分で作ることしか存在しないからです

きゅうりの専業農家さんは栽培管理上のリスクや体力面でのハードルが高く、スタートしても辞めていく方が多いそうです。農業二年目は慣れからくる怠慢や慢心による失敗ジンクスがあるそうですが、初年度ができなさすぎたしビギナーズラックも特に無かったので伸び代しか感じていません。

要領を掴めた分の余裕はすべて新しい挑戦に使い、より多角的に行動していきます。

自分を大切にする。そういう姿勢を子どもたちにも見せていく。

農業を知って欲しい。まずはそこから

僕は農業という一連の仕事を切り取って日々発信しています。

休みなく動いてたり、作物ができた時の感動、出荷までの工夫や、消費者の方と繋がって声を掛けられた時の喜びなど。単純作業の中にも伝えきれない情報と感情があります

これを見て「なんだ大したことないじゃん」と思ってくれたら誰かにとって農業は始めやすくなるし「こんなに大変なんだ」と思ってくれたら誰かにとって農業に対する価値が上がります

だから人にどう受け取られるかは正直どっちでも良いんです。とりあえず知ってね。もし余裕があったら感想教えてね。シンプルにそんな感じです。

辛いと思った事は数知れず。でも嫌だと思ったことは一度もありません。

何を言うかよりも誰が言うか。感じたありのままを“個を出して”伝える価値がある

農業に興味を持ち始めた時、これだけ情報に困らない時代のはずが業界の事が全然分からなかった。出てくるのはネガティブな内容ばかりで誰が言ってるのかも分からない。一番困ったのは農業の始め方が分からなかったこと。

僕達は食べ物が無いと生きていけません。だから農作物は最も身近で必要なもの。大人は子供に野菜を食べなさいと言うけど、その作物を誰がどんな想いでどうやって作っているかが分からないんておかしいと思ったんです。だから良いも悪いも置いといて、まずは知ってもらいたい

開業前に決めていた自分自身のアイコン化。ハット×丸メガネ×オーバーオールで沢山の人に覚えてもらえました。

生産者と消費者の壁を壊します

僕は素人のくせに勉強を後回しにして、自分を知ってもらう活動を優先的に続けてきました。インターネットを使いこなして顔を想いを圧倒的に発信すること。自分が何者で何を考え何をしようとしているのか。

これを知ってもらうことが、こだわって生産した作物を最も美味しく食べてもらえるし、農家にとって最も嬉しいことだと。僕なりの視点で業界を俯瞰したときに真っ先にやるべきだと思ったからです

そこから派生してしなやかフェスに代表される各種イベント・セミナーの主催、講演活動や日本料理店の経営に参加など。もし農業の中に「普通」という言葉があるとしたら間違いなく僕の活動は普通ではありません。

でも僕は「こうだからこうしなさい」を一方的に言われても全く響かないし、正解が無いのに守りに入るなんて考えられない。1年を通してたくさんの方に僕の事を知っていただき、応援いただくことができました。これが僕にとって必要な答えだと思います

運命が大きく動いた第一回のしなやかフェス。遠い過去に感じるけどまだ一年も経っていない不思議。

何を言われようと構わないけど、受け入れるかどうかは自分で決める

僕は自らを百姓と名乗っており、これは農家という意味ではなく百の肩書をもつほどマルチに活動するという意思を込めています。僕にとって農業をすることは目的ではなくあくまで手段。

この話をすると「真面目に農業している人に失礼だ」と言われたこともありますが、僕のミッション【家族を幸せにする】【人の役に立つ】【強くしなやかに生きる】を達成させるために農業を選択しています。つまりこれが上手く行かなければその先も無いので、当たり前ですが超本気で向き合っています

僕の考え方や行動が正しいとか正しくないとか、ありがたいことに批判の声を頂くこともあります。でも世の中やってみないと分からない事ばかり。

例えば僕と全く同じ環境で同じように考え同じように行動している先駆者がいたとしたらその人からの意見はかなり響くと思います。でもそんな事はあり得ません。だから僕は何を言われようと構いませんが、受け入れるかどうかはハッキリ選択します。

僕の目指すしなやかは「強さ」。しなやかファームという名前に込めた想い、農業に対する価値観はしなやかフェス2017のエンディングでもお話しました。(動画7:00〜)

1年経った今でも全くブレていません。

どれだけ素晴らしいアイデアや考え方があったとしてもやらなければ意味が無い

自分を信じて行動してきたからこそハッキリと言い切ります。全てはやるか、やらないのかの二択

もし失敗したと思ったら笑ってやってください。全国にいる170万人中の1人くらい、世界中の人と繋がって好き勝手やる農家がいたら面白くないですか??

決して全てが上手くいっているわけじゃないし、問題だって沢山抱えています。できない理由を挙げたらどれだけでも出てきますが、これだけ自分の視野と関係性が拡がってくると、想像できる範囲のあらゆるトラブルが襲ってきても心が折れることは無さそうです。攻撃は最大の防御。

野菜にとって鮮度が大切なように、それは心も同じだなと。どれだけ大きな壁が現れ、辛く理不尽な状況に追い詰められたとしても決して腐らせない。その想いで乗り越えてきたからこその柔軟さと強さを手に入れました

これが正解でこれが間違いだと一方的に考え方を押し付けるなんて一切するつもりはありません。価値観が合わなければそっと離れてください。もし共感できるところがあれば応援してもらえると嬉しいです。

私は失敗したことが無い。ただ、1万通りのうまく行かない方法を見つけただけだ。 〜トーマス・エジソン〜

僕は一生未完成でいい。いつまでも真っ直ぐに、そして瑞々しく生きよう。二年目もガンバリマス。

ABOUTこの記事をかいた人

しなやん

本名|阿部俊樹。顔と想いが見えるきゅうり農園しなやかファーム代表。生産者と消費者の壁を壊します。講演家、日本料理店 栄町かせう経営、セミナー講師、しなやかフェス主催など。百姓とは百の肩書きを持つマルチな実行者。しなやかさは僕の生き方であり強さの象徴です。人生のミッションは家族を幸せにすること、人の役に立つこと。三重県四日市市出身。三児の父。